名水地として有名な秦野ですが、今回は葛葉の泉について紹介します。
葛葉の泉ってどんな場所?

葛葉の泉は、1985年に環境省に「秦野盆地湧水群」が昭和の名水百選に選ばれたことをきっかけに町おこしの一貫として整備された秦野市にある泉です。
秦野の水ですが、古くから水との関係が深いエリアで、函館・横浜に次いで全国3番目に近代水道事業を始めているという歴史があります。神奈川県唯一の盆地でもある秦野に流れる水は丹沢の山々から流れてきていて、地下水を大量に貯める地下水盆になっています。その地下水の量はなんと約7億5千万トン。箱根芦ノ湖の4倍の水量といえばその壮大な量がイメージつくのではないでしょうか。そのため、秦野は湧き水が多く湧き出る構造となっています。
また、2016年3月には、「名水百選選抜総選挙おいしさが素晴しい名水部門」で秦野の地下水をボトリングした「おいしい秦野の水~丹沢の雫~」が全国1位を獲得するなど、名実ともに美味しい水といえば秦野という人気エリアになっています。
トイレも完備

トイレも整備されています。

ただし、50円のチップ制になっています。インフラを整備するのはお金がかかりますし、受益者負担という意味でも利用する方は50円ぐらいは払いましょう!
葛葉の泉の水質検査結果(令和4年度)
毎年、秦野市では主要な湧き水や井戸の水質調査を報告してます。令和4年度の葛葉の泉ですが、以下の水質となっています。
ph値 | 7.2 |
硬度 | 36.0mg |
水温 | 14.4度 |
飲水判定 | 適合 |
硬度は、水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値を「硬度」といいます。一般的に100mg以下を軟水と分類しているので、葛葉の泉の水も軟水となります。軟水は飲みやすく、料理などに使うと旨さを引き出すと言われていますので、ぜひ汲んで持ち帰って料理に使ってみると良いのではないでしょうか。
名水百選カードが貰える
日本全国で48箇所(48種類)の名水地でもらえる名水百選カードですが、こちらでももらえます。貰える場所は「自然観察施設くずはの家」となっていますので、集めている方は行ってみましょう。
葛葉の泉への行き方・アクセス方法
葛葉の泉へは車で行くことが出来ますが、カーナビに入れても上手く目的地に設定できないケースがあります。そのため、以下の方法で葛葉の泉を目指すと良いでしょう。
- 秦野市表丹沢野外活動センター(神奈川県秦野市菩提2046-5)を目的地にセットする
- そのまま寄らずにまっすぐ坂道を登っていく(途中道路が狭いので対向車に注意)
- まっすぐ登っていくと葛葉の泉
という流れで到着できます。
葛葉の泉の駐車場
葛葉の泉は駐車場が整備されています。

計15台の車が停められますが、人気スポットでもあるので満車になることもあります。ただし、ほとんどの人が水を汲んだら帰っていくので待っていれば入れます。

また、最近長期滞在用の駐車場も整備されました。すぐ隣にあります。
葛葉の泉に水を汲みに行ってきました

駐車場に車を停めて歩いて15秒ほどのところに葛葉の泉はあります。写真に写っているところと、この裏側にも水が出ていて2箇所から水を取ることができます。

葛葉の泉は登山者の方も多く来るため、譲り合いの精神を忘れずに。

取水する人は20リットルごとに並び直す必要があります。この日はどこかの料理店の経営者の方なのか、大量に取水していて大渋滞が起きていました(4Lペットボトル80本ぐらい)。恥ずかしいのでルールはちゃんと守りましょうね。子どもも見てますし。

表側も裏側も水を取水しやすいように、板が置いてあります。水の量は一定ではなく勢いよく出るときもあれば、ちょろちょろと出るときもあって、自然の水なんだな…と思いました。

こちらが裏側。どちらも水に違いはないため、好きな方で取水すると良いでしょう。
動画を撮ってきたので雰囲気はつかめるかと思います!

葛葉の泉のそばには葛葉川という小川が流れていて、そこは流れもゆるく、かなり浅いので子どもたちの遊び場になっています。
水はかなり冷たく、葛葉の泉周辺の気温もひんやりしているので、暑い日などに遊びに来るのもいいですね。
葛葉の泉の観光地情報
観光地名 | 葛葉の泉 |
住所 | 神奈川県秦野市菩提2317-15 |
アクセス | バス:小田急線秦野駅より「秦51:菩提経由渋沢駅行き」で約15分、「菩提原」下車、徒歩約50分 車:東名高速道路「秦野中井インターチェンジ」より約40分 |
駐車場 | 有り(無料) |
トイレ | 有り(有料:50円) |
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