
二宮町で温泉のお湯を買えるスタンドがあるのをご存知でしょうか?その名も「磯一温泉スタンド」。地元民でも知っている人の少ないこのスタンドをご紹介します!
磯一温泉スタンドとは?
磯一温泉スタンドとは、中井町にある磯一海産が建てた温泉スタンドで二宮町中里の東大果樹園跡地横にあります。100円を投入すると1分間、約18リットルの天然温泉が出てきます。それを自宅などで浴槽に入れたり、足湯にして浸かるというわけです。湧出する温泉は薄褐色で鉄分を含む無臭の冷鉱泉です。
pH値は9.2あり、アルカリ性の源泉です。アルカリ性の温泉には皮膚を作るタンパク質を溶かす性質があり、皮膚に付いている古い角質を溶かし、それがぬるぬるした感覚を生み出します。古い角質を溶かしてくれるので美肌効果もあります。ただし、保湿を必ず入浴後に行いましょう。
源泉名 | 二宮温泉(磯一温泉) 台帳番号:平塚第7号 |
泉温 | 16.7℃ |
pH | 9.2 |
温泉の成分 | 知覚的試験:薄褐色澄明無臭 電気伝導率:66.4mS/m 蒸気残留物:0.438g/kg 溶存物質:0.624g/kg 成分総計:0.624g/kg |
判定 | 源泉法第二条の別表に規定する炭酸水素ナトリウム(重炭酸そうだ)の項により温泉に該当する |
二宮町はかつて湯治場として有名だった
二宮町は元々湯治場として有名でした。川勾神社の近くにはかつて湯治客で賑わっていた「川匂の湯場」がまだ残っています。大正12年の関東大震災で打撃を受け、建物は倒壊してしまい、地下水脈が変わったことで湯場としての役目を終えた歴史があります。ただ、全く湧出していないわけではなく、その名残を「磯一温泉スタンド」で味わうことができます。


川匂の湯場は川勾神社へ向かう道を左折し先へ進んだところにあります。写真の真ん中部分の場所が川匂の湯場です。


もう当時あった宿の面影はなく、今はただその場所にあったことを示す看板があるのみです。


100年近く前にはこの場所に3階建ての湯宿があったんですね。湯治なので1週間以上滞在し疾病の温泉療養を行っていたんでしょうね。
磯一温泉のアクセスは東大果樹園跡地のすぐ横
磯一温泉スタンドのお湯を汲んできた


磯一温泉は、二宮町の東大果樹園跡地のすぐ横にあります。無人の温泉スタンドになっていて、100円を入れると18リットルの温泉が出てきます。持ち運べるウォータータンクなどを持ち込み、それに入れて自宅などで温泉を楽しみます。


コインを入れて、備え付けのホースをタンクなどに差し込み、ボタンを押すことで出てきます。


しっかりと神奈川県の温泉地学研究所のお墨付きで、正真正銘の温泉です。


出てくる温泉は鉄分を含んでいるため薄褐色で、海が近いことが理由なのか少し塩分を感じます。温度は16.7℃と冷鉱泉のため、加熱して利用する必要がありますが、二宮町にいながら自宅で温泉に入れるのはありがたいですね!湯治客の多かったかつての二宮町を思い浮かべながらゆったりと温泉に浸かってみてはいかがでしょうか?
磯一温泉スタンドの情報
住所 | 神奈川県二宮町中里769‐1 |
営業時間 | 朝から夕方まで |
利用料金 | 18リットル100円 |
電話番号 | 0465-81-5979 |
コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは。磯一温泉スタンド、私も好きで通っていたのですが、
今年10月に伺ったところ故障中の表記があり、
先日そのまま閉鎖となってしまったようです。せっかく記事にしてくださったのに、大変残念です
そうなんですね!修理にはかなりコストがかかるでしょうし、難しかったのかもしれないですね…。ありがとうございます!