ういろうってご存知ですか?あのモチモチで美味しいお菓子のういろうです。あれ名古屋発祥だと思っていましたが、実はそうじゃなくて小田原に「ういろう」という店があるんです!
小田原のういろうってどんなお店?
ういろうは、小田原市本町にある外郎家が運営する和菓子屋であり、調剤薬局です。現在では名古屋のお菓子として知られている「ういろう」ですが、元々は外郎家(ういろう家)が作成していたお菓子です。
外郎家は元々「薬のういろう」として薬(透頂香)を販売していたということもあり、和菓子を販売している隣では薬も販売しています。また、隣には別館として「杏林亭(きょうりんてい)」という中華料理店を運営しています。これは外郎家が京都にあったときに呼ばれていた名前から付けられています。
ういろうの場所は小田原駅から徒歩14分、国道1号沿いにあります
ういろうの歴史
ういろうは名古屋発祥ではなかった
ういろうの歴史を簡単にまとめると、
外郎家の初代「陳延祐(ちんえんゆう)」は中国の元に使えていましたが、医術と占いに優れていたため、元の滅亡とともに将軍足利義満に招かれて京都で日本に帰化。中国の役職名だった「礼部員外郎(れいぶいんがいろう)」の外郎を名前として取り「外郎(ういろう)」と名乗るようになりました。
京都で中国の実家から持ち帰った薬(これが薬のういろう)と、接待に供するためのお菓子を製作(これが菓子のういろう)していましたが、兄が小田原へ来住。弟は京都に残っていましたが内乱に巻き込まれ絶家。お菓子の製法は弟子によって全国に広められたものの、薬の製法は兄が住み着いた小田原で一子相伝で守り続けられている。
ということです。名古屋で有名になっていますが、元々は中国から持ち込まれて京都で製造が始まっています。二本に持ち込んだ外郎家は、小田原で薬とお菓子の販売をしているということですね!
歌舞伎の「外郎売」との関係
歌舞伎の市川家の、歌舞伎十八番に「外郎売」という名目がありますが、これは歌舞伎役者二代目市川團十郎が持病の病で台詞が言えずにいたところ、薬のういろうで全快したことからお礼の意味を込めて舞台で上演を始めたのが始まりです。
その薬のういろうは、購入することが可能ですが、小田原の「ういろう」でしか購入できません。
早速行ってきました!

小田原駅を出てお堀端通りを進んでいき、国道1号まで出てから曲がり少し歩くと、お城のような建物が見えてきますが、それが「ういろう」のお店になります。旗が出ていればやってます。




ちなみに隣には「ういろう」専用駐車場があるため車での来店でも安心です。週末はここは満車になることもあるので、ご注意下さいね。




店内に入ると「調剤室」の文字が!前述したように、小田原の「ういろう」のみが「薬のういろう」を販売しているようですね。ここには写っていませんが左の方には白衣を来た薬剤師さんがいらっしゃいました。




有名なお菓子である「ういろう」も様々な種類が販売されています。週末限定で本数限定の「杏仁味」というのもありました。
- 白砂糖:756円
- 抹茶:756円
- 小豆:756円
- 黒砂糖:756円
- 杏仁:972円
- 栗:972円
名古屋で有名な青柳ういろうは1本432円なので、比較すると高めですね。ちなみにこのショーケースの隣には甘味処として喫茶店があり、ういろうの他に和スイーツを頂くことができます。




今回はスタンダードな白と、抹茶味、そして限定の杏仁味を購入しました。賞味期限が10日間しかないので、3本も購入して食べ切れるのか心配になったのですが、実は祖父母の家が名古屋にあって良く青柳ういろうを買って食べていたこともあって、懐かしさで3本も買っちゃいました…。




裏面には、小田原のお店が唯一の「ういろう」本舗であると書かれていますね。本家本元であると!確かに名古屋が発祥だと思っている人はかなり多そうなので、もっとアピールしても良さそうですね!




箱を開けてみると、アルミ箔に包まれていました。青柳ういろうはビニールだったので驚きましたが、アルミ箔で包むことで風味を落とさないようにしているとのことでした。ありがとうアルミ箔。




アルミ箔を取り、3種類のういろうを切って並べてみました。美しい…。左から白、抹茶、杏仁です。杏仁は白色っぽく見えますが、実際には黄色い色をしています。味は優しい味をしていて甘すぎず食べやすいです。
青柳ういろうを食べたことがある人にしか分からない例えで申し訳ないのですが、青柳ういろうよりも密度が高く詰まっている感じがしました。
長らく愛されてきた味の元祖が小田原にあるという嬉しい事実!行ったことがない人はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
小田原のういろうのメニュー
薬のういろう
- 妙香散:15包1,760円 / 90包9,900円
- 振出五香湯:4日分1,320円 / 30日分8,800円
※店頭販売のみで通販おおよびお取り寄せはできません
菓子のういろう
- 白砂糖/抹茶/小豆/黒砂糖:1本756円
- 杏仁/栗:1本972円
菓子
- ういろう羊羹(白隠元/抹茶/本煉/黒砂糖/栗):1本1,620円
- ういろう最中:1個216円
- 錦甘露(きんかんろ):6個入972円 / 12個入1,944円
小田原のういろうの店舗情報
住所 | 神奈川県小田原市本町1-13-17 |
TEL | 0465-24-0560 |
アクセス | JR東海道線小田原駅徒歩14分 |
営業時間 | 10:00-17:00 |
定休日 | 水曜日、第三木曜日、12月31日、1月1日 |
席数 | 20席 |
駐車場 | 有り(15台) |
決済 | 現金 |
公式サイト | ホームページ |
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