【大磯】明治時代から著名人に愛された和菓子『新杵』で歴史ある味を堪能

大磯新杵

湘南の中心地でもある大磯は、昔から吉田茂元首相や島崎藤村、大隈重信など著名人が居を構えていたことでも有名ですよね。そんな人たちが愛してやまなかった和菓子がまだ食べられるということで「新杵」へ行ってきました。

目次

新杵ってどんなお店?

新杵は、大磯駅徒歩5分の国道1号沿いにある和菓子店です。明治24年(1891)に初代、齋藤市太郎氏が療養を兼ねて開業した老舗です。

新杵は、文豪と名高い島崎藤村や吉田茂元首相も足繁く通ったとされるお店でもあります。名物としては、「西行饅頭」や「虎子饅頭」が挙げられます。ちなみに「西行饅頭」は神奈川県指定銘菓にも指定されています。

ちなみに、新杵の前の道路は事故多発地帯。新杵で和菓子が変えるのか脇見運転してしまい事故になるという噂。車で運転する場合は気をつけてくださいね。

新杵の外観は歴史を感じる佇まいをしています。国道一号沿いにあるので気になっていた方も多いのではないでしょうか。「新杵」の金看板も迫力あります。

店内に入るとすぐショーケースがあり、和菓子が陳列されています。奥には棚が並んでいるのですが、とても年季がはいっています。明治時代から受け継がれているんですね。

店内に入ると、外観のイメージそのままに歴史を感じる内観になっています。左上の1893年開催のシカゴ万国博覧会に出たときの表彰エンブレム。「横濱市新杵總本舗」と書いてありますが、横浜にお店があったわけではなく、横浜の新杵総本舗で修行した後、暖簾分けをして大磯に店を構えたということだそうです。

ちなみに、平塚にある和菓子の「杵若」は新杵から暖簾分けしたお店ですね、ご存知でしたか?

ちょっと分かりづらいですが、店の前に2台分の駐車スペースがあります。横付けする形で停めます。

西行饅頭:130円

「西行饅頭」は焼いた皮でこし餡を包んだ一品。呼び方は「さいぎょうまんじゅう」です。島崎藤村が好んで食べたと言われ、西行法師の旅笠をイメージして作ったとのこと。西行法師といえば、平安末期の歌人で新古今和歌集に収録されている「心なき身にもあはれは知られけり鴫立沢の秋の夕暮」という歌がありますが、これが大磯の海岸で吟遊して歌った歌で、それもあり西行饅頭という名前を付けたそうです。

味ですが、焼き菓子ということもあり皮は固め、そして薄いです。深みのある味のする皮なので、こし餡とのバランスが良いです。焼いてあることもあり配送も可能です。

虎子饅頭:130円

一方「虎子饅頭」は、蒸した饅頭で上に虎の焼印がしてあります。焼印が虎に見えないのにも意味があるそうで、牙を相手に向けないという意味で後ろ姿になっているとのこと。また、吉田茂元首相の自宅に来客があった際は自宅まで届けてもらっていたとか。なぜ虎子饅頭というかですが、虎御前の話から取っているそうです。

味は塩味の効いたこし餡がとても美味しく、白いふっくらした皮の甘みとのバランスが素晴らしいです。上品な和菓子といった感じ。

豆大福:140円

豆大福は、こし餡と赤えんどう豆が沢山入っていて、人気が高い商品とのこと。確かにこし餡もたっぷり入っていて塩で味付けされた赤えんどう豆がこし餡の甘みを高めてくれています。

演奏家の葉加瀬太郎さんが、大磯で世界で一番美味しい豆大福があるとラジオで言っていたのも有名な話です。

新杵の商品

  • 西行饅頭:130円
  • 虎子饅頭:130円
  • 豆大福:140円
  • 時雨:130円
  • 明けだんご:小370円 / 大530円
  • くず桜:140円
  • 水羊羹:140円
  • 草餅:140円(期間限定)
  • 柏餅:140円(期間限定)
  • 桜餅:140円(期間限定)
  • おはぎ(こしあん/つぶあん):140円(期間限定)

新杵の口コミ

口コミ数評点
食べログ21★★★☆☆(3.4)
retty2★★★★☆(83%)
Google80★★★★☆(4.3)

新杵の店舗情報

住所神奈川県中郡大磯町大磯1107
電話番号0463-61-0461
アクセスJR大磯駅より徒歩5分
営業時間8:30-16:00
定休日火・水曜日
駐車場2台あり
席数無し
決済方法現金
Facebookhttps://www.facebook.com/oisoshinkine
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